なぜおちょこの底は「青い二重丸」なのか?酒蔵スタッフが解説します|新潟の酒蔵|高野酒造株式会社
コラム

1月も中旬、新年会のシーズンですね(^^♪
居酒屋さんで日本酒を頼むと、白い徳利と小さなお猪口(ちょこ)が出てくることが多いと思います。
そのお猪口の底を覗いてみてください。 「青い二重丸(◎)」のような模様が描かれていませんか?
「ああ、よく見るやつだ!」 「伝統的なデザインなのかな?」
そう思いますよね。私も酒蔵で働くまでは、単なる「和風の模様」だと思っていました。
でも、実はこれ、単なる飾りだけではないんです。
お酒の良し悪しを見分けるための、「実用的な機能」が隠されているんですΣ(・=・ノ)ノ!
今日は、そんな「お猪口の秘密」をご紹介します。

お猪口の底の模様の名前は「蛇の目(じゃのめ)」
利き酒師の必須アイテムである
この青い二重丸の模様、正式名称は「蛇の目」と言います。
その名の通り、蛇の目のように見えるからですね。
私たち酒蔵の人間や、プロの利き酒師が品質チェックをする時は、必ずこの「蛇の目」のお猪口を使います。
なぜなら、これ一つで「お酒の健康診断」ができるからです。
チェックするポイントは2つ。
「白」と「青」で、別々のものを見ているんです。

①「白い部分」で色を見る
まず、二重丸の「白い部分」でお酒の「色(濃さ)」を見ます。
「えっ、日本酒って透明じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は少し黄色がかっていたり、熟成が進むと茶色っぽくなったりします。
白い背景があることで、その微妙な「色の変化(熟成具合)」を一目で見分けることができるんです。

②「青い部分」で透明度を見る
次に、「青い部分」でお酒の「透明度(輝き)」を見ます。
お酒の中に濁り(滓など)があったりすると、お酒が霞んで見えますよね。
そうすると、青い線と白い部分の境界線がぼやけて見えるんです。
逆に、濁りが無く、澄んだ色のお酒だと、青色がくっきりと鮮やかに見え、境界線がシャープに見えます。
この「青」は、お酒の「冴え」を確認するための色なんです。

つまり、あのグルグルはお酒の状態を見る為の「レンズ」
だったんですね(^^)/
まとめると、白い部分 = お酒の色づきを見る|青い部分 = お酒の透明度を測る
ということになります。
何気なく見ていたあの模様は、実はすごい発明品だったんですね。
この仕組み、いったい誰が発明したんだろう?そう思い、いろいろと調べてみたのですが…
具体的な「特定の一人の人物」は歴史的に記録されておらず、誰が発明したかは分かっていないとの事です。
江戸時代中期にはすでにお猪口のようなものが使用されていた事が分かっていますので、おそらくそれ以降の時期に徐々にこの模様が定着していったのでしょう。

いかがでしたか?今度、居酒屋さんで「蛇の目」のお猪口が出てきたら、ぜひ底を覗き込んでみてください。
飲み会の席で「これ、何のためにあるか知ってる?」と話題にしてみるのもおすすめです!( ´艸`)
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