【絶対厳禁?】酒蔵にとって、納豆菌は「最強のモンスター」|新潟の酒蔵|高野酒造株式会社

コラム

美味しい日本酒を守るために、私たちが冬の間だけ封印しているもの

それは….

納豆菌です。

なぜ納豆がダメなのか。

それは、納豆に含まれる「納豆菌」が、微生物の世界ではとんでもなく強いスーパーマンだからです。
酒蔵の中では、お酒を造るために大切に育てている「麹菌(こうじきん)」というカビの一種がいます。
この麹菌、実はとってもデリケートなお嬢様のような存在。

一方で、納豆菌はというと……

繁殖スピードが桁違いに速い

熱に強い(100℃で煮沸しても死なない!)

乾燥にも強い…

もし、私が朝ごはんに納豆を食べて、服や手に目に見えない納豆菌がついたまま麹室(特に米麹を作る、麹室は現厳禁)に入ってしまったらどうなるか。
あっという間に麹室の中で繁殖し、デリケートな麹菌を駆逐して乗っ取ってしまうんです。

ではもし納豆菌がはいってしまうと、お酒はどうなる?

もし納豆菌が混入してしまうと、お酒造りは台無しになります。
本来、ふわふわになるはずの麹が、納豆菌のせいで「ヌルヌル」になってしまうんです。
さらに、お酒の香りも良くならず、とても商品にはできません。

たった一粒の納豆が、タンク一本分のお酒をダメにしてしまう可能性があるんです。

だからこそ、蔵人たちは冬の間、どんなに納豆が食べたくても、「半径数メートル以内には近づかない!」くらいの覚悟で生活しているんです。

私たちスタッフにとって、お酒造りが終わる春は、「納豆解禁の日」でもあります。

今はスーパーの納豆売り場の前を通るたびに、「春になったら絶対食べてやる…!」と心の中で誓いながら通り過ぎています。
実はこの「納豆断ち」は酒蔵だけでなく、味噌屋さんなど、繊細な菌を扱う業界ならどこでも通ずる事です。

この「日本酒を守るための我慢」の時期も、誇らしい仕事の一部だなと思えてきます( ´艸`)

酒蔵のスタッフが、好きな食べ物を我慢してまで守り抜いている「麹(こうじ)」を使用して醸した新酒。

そんな新酒は、今年も香り高く、かつ濃厚な味わいに仕上がっています。
是非ご賞味ください(^^♪

 

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