【酒蔵直伝】年末年始の贈り物、熨斗(のし)の正しい選び方。お歳暮・お年賀のマナーを徹底解説|新潟の酒蔵|高野酒造株式会社|

コラム

師走を迎え、蔵では新酒の仕込みが最盛期を迎えています。

さて、年末年始といえば、お世話になった方への「お歳暮」や、新しい年の挨拶に添える「お年賀」の季節!

「美味しい日本酒を贈りたいけれど、熨斗(のし)はどうすればいいの?」

「今は『御歳暮』と『御年賀』、どっちの言葉を使うべき?」

そんな疑問をお持ちの方のために、今回は酒蔵の視点から、年末年始の贈答に欠かせない「熨斗(のし)」の基本マナーをまとめました。

1. そもそも「熨斗(のし)」とは?

私たちが普段「のし紙」と呼んでいるあの紙、実は「熨斗(のし)」と「紅白の紐(水引)」が印刷されたものです。

本来「熨斗」とは、右上の小さな飾りのこと。その中には、薄く伸ばした「アワビ」が入っています。アワビは長寿の象徴であり、古来より「大切な方への贈り物」に添えられてきました。

おめでたい席に欠かせない日本酒と、縁起物の熨斗は、非常に相性が良い組み合わせなのです。

2. 水引の種類:年末年始は「蝶結び」

日本酒を贈る際、まずチェックしたいのが「水引(みずひき)」の形です。

蝶結び(花結び):何度も結び直せることから、「何度あっても嬉しいお祝い事」に使います。お歳暮、お年賀、お中元、内祝いなどはすべてこの「蝶結び」を選びます。

結び切り:一度結んだら解けないため、「二度と繰り返さないでほしいこと(結婚、快気祝いなど)」に使います。年末年始の挨拶で使うと失礼にあたる場合があるので注意しましょう。

3. 表書きの書き分けとタイミング

検索で最も多いのが「いつ、何と書けばいいのか」というお悩みです。時期によって言葉を使い分けるのがスマートなマナーです。

贈る時期 表書き(上段) 備考
12月初旬〜12月20日頃 御歳暮 25日を過ぎる場合は「御正月に間に合わない」ため、控えるのが無難です。(その場合は、御挨拶など)
元旦〜1月7日(松の内) 御年賀 新年のご挨拶として。関西など地域により15日まで。
松の内を過ぎてから立春まで 寒中御見舞 挨拶が遅れた場合や、喪中の方へ贈る場合に使います。


【ポイント】

下段には、贈り主(あなた)のお名前をフルネームで書きましょう。

4. 「内のし」と「外のし」どっちがいい?

日本酒を贈る際、包装紙の内側に貼るか外側に貼るか迷いますよね。

内のし(包装紙の内側):控えめに贈りたい時や、宅配便で送る時におすすめです。配送中にのし紙が破れる心配がありません。

外のし(包装紙の外側):持参して手渡しする時に最適です。一目で「誰が、何の目的で贈ったか」が伝わります。

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今回は年末年始の熨斗のマナーについてお伝えしました。

5. 迷ったら、ぜひ蔵元・酒販店へご相談を

お酒の贈り物は、中身の味わいと同じくらい、贈る方の「心遣い」が伝わることが大切です。

当蔵のオンラインショップや店頭でも、熨斗のご指定は1本から承っております。

「今年のお歳暮・お年賀にぴったりの、蔵人おすすめの1本」

▲こちらのページもぜひご覧ください。▲

お歳暮やお年始に迷われた際はぜひお気軽にご相談ください。

越後酒蔵 高野酒造 公式オンラインショップ
https://shop.takano-shuzo.co.jp/

 

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